レンジ(最大値-最小値)

レンジ:概要

統計学における「レンジ」(範囲)は、データセット内の最大値と最小値の差を指します。これはデータの分散度を示す最も基本的な指標の一つであり、データがどれだけ広がっているか(大きな値から小さな値までどの程度範囲に広がっているか)を示します。

レンジの計算は非常にシンプルで、データセットの最大値から最小値を引くだけです。具体的な例を見てみましょう。

例えば、次のようなデータセットがあるとします:

5, 7, 10, 15, 18, 20, 25

このデータセットのレンジは、最大値(25)から最小値(5)を引いた値、すなわち 25 – 5 = 20 となります。

レンジはデータのばらつきを評価するにはシンプルで直感的な方法ですが、データの全体的な分布を把握するには限定的です。たとえば、個々のデータが平均からどれだけばらついているか(つまり、データの分散度)を知るためには、標準偏差や分散などの他の統計的指標を使用することが一般的です。

サンプル表

Excelで「レンジ」を計算するための練習をする際のサンプルデータとして、以下のようなデータセットを考えてみましょう。

品物売上数
A123
B156
C142
D189
E110
F167
G145
H190
I112
J175

このデータセットの「レンジ」(売上数の最大値と最小値の差)を計算するためには、Excelの MAXMIN 関数を使います。

まず、売上数の最大値を求めるためには

=MAX(B2:B11)

を使用します。同様に、最小値を求めるためには

 =MIN(B2:B11)

を使用します。

そして、レンジは最大値から最小値を引くことで求めることができるので、

=MAX(B2:B11) - MIN(B2:B11)

と入力します。これにより、売上数のレンジを計算することができます。