「増減率」は、前の期間に比べて現在の値がどの程度増加または減少したかをパーセンテージで示す指標です。増減数が絶対的な変化を示すのに対し、増減率は相対的な変化を示します。経済学、ビジネス分析、株価分析など多くの分野で用いられます。
Excelで増減率を計算するには、基本的な数学的操作を使用します。具体的な手順を以下に示します。
まず、例として以下のようなデータセットがあるとします。列Aに月が、列Bにその月の売上が記録されているとします:
2023/01/01 | 100 |
---|---|
2023/02/01 | 210 |
2023/03/01 | 150 |
2023/04/01 | 50 |
2023/05/01 | 130 |
2023/06/01 | 150 |
2023/07/01 | 30 |
2023/08/01 | 20 |
2023/09/01 | 50 |
2023/10/01 | 180 |
2023/11/01 | 40 |
2023/12/01 | 140 |
- 列Cを「増減率」の列とします。C1は空欄にします。なぜなら、1月の前の月のデータがないからです。
- C2セルに以下の式を入力します:
= (B2-B1) / B1
。この式は2月の売上から1月の売上を引き、その差を1月の売上で割ることで、増減率を計算します。 - この式を入力した後、セルの形式をパーセンテージに変更します。これは、「ホーム」タブの「数値」セクションで「パーセンテージ」を選択することで可能です。
- 最後に、C2の式を下のセルにドラッグしてコピーします。これにより、各月について増減率が計算されます。
これで、各月の売上が前月に比べてどの程度増加または減少したかがパーセンテージで表示されます。増減率がプラスであれば売上が増えたことを、マイナスであれば売上が減ったことを示します。
また、増減率を視覚的に表現するために「折れ線グラフ」を作成することも有効です。「挿入」タブから「グラフ」を選択し、「折れ線グラフ」を選ぶことで、増減率のトレンドを視覚的に把握することができます。