「余割(cosecant)」は三角関数の一つで、正弦の逆数になります。つまり、ある角度における正弦の値がaである場合、その角度の余割の値は1/aになります。
たとえば、角度が30度のときの正弦の値は1/2なので、この角度の余割の値は1/(1/2) = 2になります。
ExcelではCSC関数を用いて角度θの余割を求める場合は以下のように式を作成します。「角度」はラジアン単位で指定します。度数単位で角度を指定する場合は、RADIANS関数を用いて度からラジアンに変換します。
=CSC(RADIANS(角度))
もしくはSIN関数を使っても同じ結果が得られます。
=1/SIN(RADIANS(角度))
しかし、正弦が0となる角度(例えば、180度や360度など)を指定した場合、CSC関数はエラー(#DIV/0!)を返します。これは正弦の逆数を求めることができない(無限大になる)ためです。そのため、そのような角度を指定する際には注意が必要です。