2章: M言語でのデータ型とデータ操作
データ型の概要
M言語では、さまざまなデータ型をサポートしており、データ型に応じて適切な関数や演算子を使用することができます。主なデータ型には、数値、テキスト、日付、リスト、レコード、テーブルなどがあります。
数値の操作
数値型は整数や小数を表すことができます。数値型に対しては、算術演算子や組み込み関数を使って計算が可能です。
例:
let x = 10, y = 3, 結果 = x * y in 結果
テキストの操作
テキスト型は文字列を表すデータ型です。テキスト型に対しては、結合演算子や組み込み関数を使って操作が可能です。
例:
let 名前 = "田中", 挨拶 = "こんにちは、" & 名前 & "さん!" in 挨拶
日付の操作
日付型は日付や時刻を表すデータ型です。日付型に対しては、組み込み関数を使って操作が可能です。
例:
let 今日 = DateTime.LocalNow(), 明日 = DateTime.AddDays(今日, 1) in 明日
リストの操作
リスト型は順序付けられた値のコレクションを表すデータ型です。リスト型に対しては、組み込み関数やリスト操作関数を使って操作が可能です。
例:
let リスト = {1, 2, 3}, 合計 = List.Sum(リスト) in 合計
レコードの操作
レコード型は名前付きのフィールドと値のペアを表すデータ型です。レコード型に対しては、組み込み関数やレコード操作関数を使って操作が可能です。
例:
let 田中さん = [名前 = "田中", 年齢 = 30, 職業 = "エンジニア"], 年齢 = 田中さん[年齢], 職業 = 田中さん[職業] in "年齢: " & Text.From(年齢) & ", 職業: " & 職業
テーブルの操作
テーブル型は行と列から構成されるデータ構造です。テーブル型に対しては、組み込み関数やテーブル操作関数を使って操作が可能です。
例:
let テーブル = Table.FromRecords({ [名前 = "田中", 年齢 = 30, 職業 = "エンジニア"], [名前 = "鈴木", 年齢 = 25, 職業 = "デザイナー"] }), エンジニアのみ = Table.SelectRows(テーブル, each [職業] = "エンジニア") in エンジニアのみ
これでM言語でのデータ型とデータ操作について説明しました。学習者は、これらの基本的な操作を使って、さまざまなデータ変換を行うことができます。次の章では、M言語の関数の定義と使用方法について解説していきます。
2章: データ型とリテラル – 演習問題
問題1:
次のデータ型に対応するリテラルを作成してください。
文字列型
数値型
日付型
問題2:
次のレコード型データを作成してください。
名前: “田中”
年齢: 30
誕生日: 1993年1月1日
問題3:
次のリスト型データを作成してください。
“赤”, “青”, “緑”, “黄”
問題4:
次の表型データを作成してください。
名前 | 年齢 | 職業 ----------------------- 山田 | 25 | デザイナー 鈴木 | 30 | エンジニア 田中 | 28 | 営業
問題5:
次のデータ型を表すM言語の式を書いてください。
真偽値型