While…Wend ステートメントの解説
概要
Excel VBAにおける「While…Wend」ステートメントは、指定した条件が真である間、繰り返し一連のステートメントを実行するための制御構造です。
意義
「While…Wend」ステートメントは、特定の条件が満たされている間、繰り返し処理を行う際に役立ちます。これにより、繰り返しの回数が不定の場合や、特定の条件を基にループを続ける必要がある場合に、コードを簡潔に記述することができます。
構文
基本的な「While…Wend」の構文は以下の通りです。
While 条件 [ステートメント] Wend
パーツ
- 条件: ループが続行されるかどうかを判定するための条件式。
- ステートメント: 条件が真の間、繰り返し実行されるステートメント群。
パラメータ
このステートメントには特定のパラメータは存在しません。
サンプルプロシージャ
以下は、While…Wend ステートメントを使用して、1から10までの数字を表示するサンプルプロシージャです。
Sub 数字を表示() Dim i As Integer i = 1 While i <= 10 MsgBox i & "番目" i = i + 1 Wend End Sub
関連するステートメントや関数
- Do…Loop ステートメント: さまざまな条件で繰り返し処理を行うためのステートメント。
- For…Next ステートメント: 指定した回数だけ繰り返し処理を行うステートメント。
注意事項
While…Wend ステートメントは古いバージョンのVBAで使用されていたもので、現代のVBAでは「Do While…Loop」や「Do…Loop While」の形式が推奨されています。また、While…Wend の中で条件が常に真の場合、無限ループになる可能性があるので注意が必要です。