SetAttrステートメント 解説(Excel VBA)

SetAttr ステートメントの解説

1. ステートメント名

SetAttr ステートメント

2. 概要

SetAttr ステートメントは、指定したファイルやディレクトリの属性を設定するためのVBAのステートメントです。

3. 意義

ファイルやディレクトリの属性をプログラムから動的に変更することで、読み取り専用、非表示、アーカイブなどの状態を制御することができます。これにより、ファイルやフォルダの保護や、特定の処理を行うための準備など、多岐にわたるタスクを自動化することが可能となります。

4. 構文

SetAttr pathname, attributes

ここで、pathnameは属性を設定するファイルやディレクトリのパスを示し、attributesは設定する属性を示します。

4.1. パーツ

  • pathname: 属性を設定するファイルやディレクトリのパスを指定します。
  • attributes: 設定する属性を指定します。複数の属性を設定する場合は、ビットごとのORを使用して組み合わせます。

4.2. パラメータ

  • vbNormal: 通常のファイル。属性は設定されていません。
  • vbReadOnly: 読み取り専用ファイル。
  • vbHidden: 非表示ファイル。
  • vbSystem: システムファイル。
  • vbArchive: バックアップが必要なファイル。
  • vbAlias: Macintoshのエイリアス。
  • vbDirectory: ディレクトリまたはフォルダ。
  • vbVolume: ボリュームラベル。

5. サンプルプロシージャ

以下は、指定したファイルを読み取り専用にするサンプルコードです。

Sub SetReadOnlyAttribute()
    Dim FilePath As String
    FilePath = "C:\sample.txt"
    SetAttr FilePath, vbReadOnly
    MsgBox FilePath & "を読み取り専用にしました。"
End Sub

6. 関連するステートメントや関数

GetAttr関数: 指定したファイルまたはディレクトリの属性を返します。

7. 注意事項

SetAttrを使用する前に、対象のファイルやディレクトリが存在することを確認してください。存在しない場合、エラーが発生します。また、すでに開いているファイルの属性を変更することはできません。