Seekステートメント 解説(Excel VBA)

Seek ステートメントの解説(VBA)

概要

Seek ステートメントは、ファイルの指定されたバイト位置にファイルポインタを設定するためのVBAのステートメントです。このステートメントを使用することで、ファイルの特定の位置に直接アクセスして読み書きを行うことができます。

意義

大きなファイルを扱う際や、特定の位置のデータだけを読み書きしたい場合に、Seek ステートメントを使用することで効率的なデータアクセスが可能になります。これにより、ファイル全体を読み込むことなく、必要な部分だけを高速に処理することができます。

構文

Seek #ファイル番号, ポジション

パーツ

  • Seek: ファイルの指定された位置にファイルポインタを設定するステートメント。
  • #ファイル番号: アクセスするファイルを指定するファイル番号。
  • ポジション: ファイルポインタを設定するバイト位置。

サンプルプロシージャ

Sub SetFilePosition()
    Dim MyFile As Integer
    Dim MyString As String
    
    ' ファイルをオープン
    MyFile = FreeFile()
    Open "C:\example.txt" For Binary As MyFile
    
    ' ファイルの10バイト目にポインタを設定
    Seek #MyFile, 10
    
    ' データを読み取り
    MyString = Input(5, MyFile)
    MsgBox "読み取ったデータ: " & MyString
    
    ' ファイルをクローズ
    Close MyFile
End Sub

関連するステートメントや関数

Open: ファイルをオープンするステートメント。
Close: ファイルをクローズするステートメント。

注意事項

  • Seek ステートメントを使用する前に、対象のファイルはOpenステートメントで開かれている必要があります。
  • ポインタを設定する位置がファイルのサイズを超える場合、エラーが発生しますので注意してください。
  • バイナリモードでファイルを開いた場合のみ、Seek ステートメントを使用することができます。

上記の内容はVBAでのSeekステートメントに関する基本的な情報を元にしたものです。具体的な使用ケースやより詳細な情報が必要な場合は、公式ドキュメントや参考書をご参照ください。