Resume ステートメントの解説

概要

「Resume ステートメント」は、VBAでエラーハンドリングを行う際に使用されるステートメントの一つで、エラーが発生した後の処理を制御するためのステートメントです。

意義

プログラム中でエラーが発生する可能性は常に存在します。Resume ステートメントを使用することで、エラーが発生した際の処理の流れを柔軟に制御することができ、より堅牢なコードを作成するための重要なツールとなります。

構文

Resume [ラベル]

パーツ

「Resume ステートメント」は以下の形式で使用されます。

• Resume: ステートメントのキーワード。
• ラベル: オプション。エラー処理後に制御を移す先のラベルを指定します。

サンプルプロシージャ

以下は、「Resume ステートメント」の使用例です。

Sub SampleProcedure()
    On Error GoTo ErrorHandler

    ' エラーを意図的に発生させる
    Dim x As Integer
    x = 1 / 0

ExitSub:
    Exit Sub

ErrorHandler:
    MsgBox "エラーが発生しました。"
    Resume ExitSub
End Sub

この例では、エラーが発生すると「ErrorHandler」に制御が移り、メッセージボックスを表示した後、Resume ステートメントによって「ExitSub」ラベルの位置に制御が移ります。

関連するステートメントや関数

– On Error ステートメント: エラーハンドリングのモードを設定するためのステートメント。
– Err オブジェクト: 発生したエラーの情報を取得するためのオブジェクト。

注意事項

1. 「Resume ステートメント」は、エラーハンドラ内でのみ使用することができます。
2. エラーハンドリングは適切に行われないと、意図しない動作やエラーの原因の特定が困難になる場合があります。そのため、エラーハンドリングの設計は慎重に行う必要があります。

上記の内容は「Resume ステートメント」の基本的な情報を元にしたものです。具体的な使用ケースやより詳細な情報が必要な場合は、公式ドキュメントや参考書をご参照ください。