RaiseEventステートメント 解説(Excel VBA)

RaiseEvent ステートメントの解説

概要

Excel VBAの「RaiseEvent」ステートメントは、クラスモジュール内で定義されたイベントをトリガーするために使用されます。このステートメントを使用することで、特定のアクションや条件が発生したときに、イベントを発生させることができます。

意義

RaiseEvent ステートメントは、オブジェクト指向プログラミングの中核的な概念であるイベント駆動プログラミングを実現するためのものです。これにより、特定のイベントが発生したときに、それに対応する処理を効率的に実行できます。

構文

RaiseEvent の基本的な構文は以下の通りです。

RaiseEvent EventName([arg1[, arg2[, ...]]])

パーツ

  • EventName: トリガーするイベントの名前を指定します。
  • arg1, arg2, …: イベントに渡す引数を指定します。

サンプルプロシージャ

以下は、「RaiseEvent」ステートメントを使用して、クラスモジュール内の特定のアクションが発生したときにイベントをトリガーするサンプルプロシージャです。

Class SampleClass
    Public Event MyEvent(ByVal Message As String)
    
    Public Sub DoSomething()
        ' ... 何らかの処理 ...
        RaiseEvent MyEvent("処理が完了しました。")
    End Sub
End Class

Sub Test()
    Dim obj As New SampleClass
    ' イベントハンドラの設定
    AddHandler obj.MyEvent, AddressOf HandleMyEvent
    obj.DoSomething
End Sub

Sub HandleMyEvent(ByVal Message As String)
    MsgBox Message
End Sub

関連するステートメントや関数

  • Event ステートメント: クラスモジュール内で新しいイベントを定義するためのステートメント。
  • AddHandler ステートメント: イベントハンドラをイベントに関連付けるためのステートメント。

注意事項

RaiseEvent ステートメントは、クラスモジュール内でのみ使用できます。また、トリガーするイベントは、そのクラスモジュール内でEventステートメントを使用して定義されている必要があります。