Property Set ステートメントの解説
概要
「Property Set ステートメント」は、VBAのクラスモジュール内でオブジェクト型のプロパティに値を設定するための手続きを定義するステートメントです。これを使用することで、オブジェクトの特定の属性や値を外部から設定することができます。
意義
「Property Set」を使用することで、オブジェクト指向のカプセル化の原則に従い、内部のオブジェクトへのアクセスを制御し、データの設定や変更を行うことができます。これにより、データの安全性や整合性を保つことが可能となります。
構文
Property Set プロパティ名(引数 As オブジェクト型) ' 処理内容 End Property
パーツ
– プロパティ名: 定義するプロパティの名前。
– 引数: 設定するオブジェクトを受け取るための引数。
– オブジェクト型: 引数のオブジェクト型。
サンプルプロシージャ
以下は、「Property Set」ステートメントの使用例です。
Private pWorkbook As Workbook Property Get TargetWorkbook() As Workbook Set TargetWorkbook = pWorkbook End Property Property Set TargetWorkbook(wb As Workbook) Set pWorkbook = wb End Property Sub SampleProcedure() Dim myClass As New MyClass Set myClass.TargetWorkbook = ThisWorkbook MsgBox "ワークブックを設定しました: " & myClass.TargetWorkbook.Name, vbInformation, "情報" End Sub
上記のコードでは、TargetWorkbookというプロパティを持つクラスを定義し、このプロパティの値を設定するための「Property Set」手続きを定義しています。
関連するステートメントや関数
「Property Get ステートメント」: プロパティの値を取得するための手続きを定義するステートメント。
「Property Let ステートメント」: プリミティブ型のプロパティに値を設定するための手続きを定義するステートメント。
注意事項
1. 「Property Set」は、特定のプロパティのオブジェクトを外部から設定するために使用されます。プロパティの値を取得するには「Property Get」を使用する必要があります。
2. クラスモジュール内でのみ「Property Set」を使用することができます。
3. オブジェクトの参照を設定する際には、Setキーワードを使用する必要があります。
上記の内容は「Property Set ステートメント」の基本的な情報を元にしたものです。具体的な使用ケースやより詳細な情報が必要な場合は、公式ドキュメントや参考書をご参照ください。