Option Compare ステートメントの解説

概要

「Option Compare ステートメント」は、VBAにおいて文字列の比較方法を指定するためのステートメントです。このステートメントにより、文字列の比較をテキストベースまたはバイナリベースで行うかを設定することができます。

意義

文字列の比較方法の選択は、プログラムの動作や結果に大きな影響を与える可能性があります。例えば、テキストベースの比較では大文字と小文字の違いが無視されるのに対し、バイナリベースの比較では区別されます。このように、適切な比較方法を選択することで、期待される結果を得ることができます。

構文

Option Compare { Text | Binary }

パーツ

Text

大文字と小文字の違いを無視して文字列を比較します。

Binary

大文字と小文字を区別して文字列を比較します。

パラメータ

このステートメントは2つのパラメータ、TextまたはBinaryのみを取ります。

サンプルプロシージャ

以下は、「Option Compare」ステートメントの使用例です。

Option Compare Text

Sub CompareExample()
    Dim str1 As String
    Dim str2 As String

    str1 = "Hello"
    str2 = "HELLO"

    If str1 = str2 Then
        MsgBox "文字列は等しいです。"
    Else
        MsgBox "文字列は異なります。"
    End If
End Sub

上記のコードでは、”Hello” と “HELLO” が等しいとみなされ、メッセージボックスに「文字列は等しいです。」と表示されます。

関連するステートメントや関数

「StrComp 関数」: 2つの文字列を比較し、結果を整数値で返します。

注意事項

1. 「Option Compare」ステートメントはモジュールの先頭にのみ配置することができます。モジュール内で複数回使用することはできません。
2. 「Option Compare」はモジュールごとに設定されます。つまり、1つのVBAプロジェクト内の異なるモジュールで異なるOption Compare設定を持つことができます。
3. 「Option Compare」ステートメントを使用しない場合、デフォルトの比較方法はBinaryとなります。

上記の内容は「Option Compare ステートメント」の基本的な情報を元にしたものです。具体的な使用ケースやより詳細な情報が必要な場合は、公式ドキュメントや参考書をご参照ください。