Kill ステートメントの解説

概要

Kill ステートメントは、VBAにおいてディスク上のファイルを削除するためのステートメントです。このステートメントを使用することで、指定したパスのファイルをプログラム的に削除することができます。

意義

自動化のプロセスの中で、一時的なファイルを作成し、その後削除する必要がある場面は多々あります。Kill ステートメントを使用することで、このようなタスクを簡単に、プログラム的に実行することができます。

構文

Kill ファイルパス

パーツ

• ファイルパス: 削除するファイルのパス。

パラメータ

このステートメントには、特定の「パラメータ」は存在しませんが、削除するファイルのパスを正確に指定する必要があります。

サンプルプロシージャ

Sub DeleteTemporaryFile()
    Dim strFilePath As String
    strFilePath = "C:\temp\sample.txt"
    
    If Dir(strFilePath) <> "" Then
        Kill strFilePath
        MsgBox "一時ファイルを削除しました。"
    Else
        MsgBox "ファイルが存在しません。"
    End If
End Sub

この例では、指定したパスのファイルが存在する場合、それを削除し、結果をメッセージボックスで通知します。

関連するステートメントや関数

• Dir 関数: ファイルやフォルダが存在するかどうかを確認するための関数。

注意事項

• Kill ステートメントを使用してファイルを削除すると、復元はできません。使用する前に、誤って重要なファイルを削除しないよう注意が必要です。
• 存在しないファイルを削除しようとするとエラーが発生します。事前にDir関数などを使用して、ファイルの存在を確認することが推奨されます。