Implementsステートメント 解説(Excel VBA)

Implements ステートメントの解説

概要

Excel VBAの「Implements」ステートメントは、クラスモジュール内でインターフェースを実装するために使用されます。これにより、特定のメソッドやプロパティのシグネチャを持つインターフェースを定義し、そのインターフェースを実装するクラスを作成することができます。

意義

「Implements」ステートメントは、オブジェクト指向プログラミングのポリモーフィズムを実現するための重要なツールです。これにより、異なるクラスが同じインターフェースを共有し、一貫した方法でそれらのクラスのオブジェクトを使用することができます。

構文

Implements ステートメントの基本的な構文は以下の通りです。

Implements インターフェース名

パーツ

  • インターフェース名: 実装するインターフェースの名前を指定します。

サンプルプロシージャ

以下は、「Implements」ステートメントを使用して、インターフェースとそのインターフェースを実装するクラスを定義するサンプルプロシージャです。

' インターフェースの定義
Class IAnimal
    Public Sub Speak()
    End Sub
End Class

' インターフェースを実装するクラス
Class Dog Implements IAnimal
    Public Sub IAnimal_Speak()
        MsgBox "わんわん"
    End Sub
End Class

Sub Test()
    Dim myDog As IAnimal
    Set myDog = New Dog
    myDog.Speak ' "わんわん"と表示される
End Sub

関連するステートメントや関数

  • Class ステートメント: クラスやインターフェースを定義するためのステートメント。

注意事項

「Implements」ステートメントは、クラスモジュール内でのみ使用することができます。また、インターフェースを実装するクラスは、インターフェースに定義されたすべてのメソッドやプロパティを持つ必要があります。