Gotoステートメント 解説(Excel VBA)

Goto ステートメントの解説

概要

Goto ステートメントは、VBAにおいてプログラムの実行を指定したラベル位置へジャンプさせるためのステートメントです。

意義

適切に使用することで、特定の条件下でのみ実行したい処理やエラーハンドリングなど、コードの実行フローを制御することができます。しかし、過度な使用はコードの可読性や保守性を低下させる可能性があるため、注意が必要です。

構文

Goto ラベル名
...
ラベル名:
...

パーツ

  • ラベル名: プログラムのジャンプ先となるラベルの名前。

サンプルプロシージャ

Sub GotoExample()
    Dim value As Integer
    value = 5
    If value = 5 Then
        Goto MessageLabel
    End If
    MsgBox "このメッセージは表示されません"
    Exit Sub

MessageLabel:
    MsgBox "値は5です"
End Sub

この例では、valueが5の場合にMessageLabelというラベルへジャンプし、メッセージボックスを表示します。

関連するステートメントや関数

  • If…Then…Else ステートメント: 条件に基づいて異なる処理を実行するためのステートメント。
  • OnError ステートメント: エラーハンドリングを実装するためのステートメント。OnErrorと組み合わせてGotoを使用することが一般的です。

注意事項

  • Goto ステートメントの使用は、必要な場面に限定されるべきです。過度な使用はコードの可読性や保守性を低下させる可能性があります。
  • ループや条件分岐の代わりにGotoを使用することは推奨されません。
  • Goto ステートメントは同じプロシージャ内でのみ有効です。