Get ステートメントの解説

概要

Get ステートメントは、VBAにおいてランダムアクセスファイルからデータを読み取るための構文です。指定したファイル番号、レコード番号、および変数名を使用して、ランダムアクセスファイルからデータを取得します。

意義

ランダムアクセスファイルを使用することで、ファイルの任意の位置に直接アクセスしてデータの読み取りや書き込みが可能となります。Get ステートメントは、このようなファイルからのデータ読み取りを効率的に行うための手段として提供されています。

構文

Get [#]ファイル番号, [レコード番号], 変数名

パーツ

• ファイル番号: Open ステートメントで指定したファイルの番号。
• レコード番号: （オプション）データを読み取るレコードの番号。
• 変数名: データを格納する変数の名前。

サンプルプロシージャ

Type Person
    Name As String * 20
    Age As Integer
End Type

Sub ReadPersonData()
    Dim p As Person
    Dim FileNum As Integer
    FileNum = FreeFile()

    Open "C:\path\to\your\datafile.dat" For Random As #FileNum Len=Len(p)
    Get #FileNum, 1, p
    Close #FileNum

    MsgBox "名前: " & p.Name & vbCrLf & "年齢: " & p.Age
End Sub

この例では、Personという型を定義し、ランダムアクセスファイルからその型のデータを読み取っています。

関連するステートメントや関数

• Open ステートメント: ファイルを開くためのステートメント。
• Put ステートメント: ランダムアクセスファイルにデータを書き込むためのステートメント。

注意事項

• Get ステートメントを使用する前に、対象となるファイルはOpen ステートメントを使用して開かれている必要があります。
• 読み取りを行う際の変数の型は、ファイルに書き込まれているデータの型と一致している必要があります。
• ファイルの終わりを超えるレコード番号を指定して読み取りを試みると、エラーが発生します。