FileCopy ステートメントの解説
概要
FileCopy ステートメントは、VBAにおいてファイルをコピーするためのステートメントです。これを使用すると、指定したソースファイルを指定した宛先にコピーすることができます。
意義
プログラムの中でファイルのバックアップを取る場面や、特定のテンプレートファイルを新しい場所や名前でコピーするような場面があります。FileCopy ステートメントを使用することで、これらの操作を効率的に行うことができます。
構文
FileCopy ソース, 宛先
パーツ
- FileCopy: ファイルをコピーするためのキーワード。
- ソース: コピーするファイルのパスを示す文字列式。
- 宛先: コピー先のファイルのパスを示す文字列式。
パラメータ
- ソース (必須): コピーする元となるファイルのフルパス。
- 宛先 (必須): コピーされるファイルの保存先のフルパス。
サンプルプロシージャ
Sub SampleFileCopy() Dim sourcePath As String Dim destinationPath As String sourcePath = "C:\元の場所\sample.xlsx" destinationPath = "D:\新しい場所\sample_copy.xlsx" FileCopy sourcePath, destinationPath MsgBox "ファイルをコピーしました。" End Sub
この例では、sourcePath
で指定したファイルを destinationPath
にコピーします。
関連するステートメントや関数
- Name ステートメント: ファイルの名前を変更したり、ファイルを移動するためのステートメント。
- Dir 関数: ファイルやディレクトリの名前を返す関数。ファイルの存在を確認するのにも使用できる。
注意事項
- FileCopy ステートメントを使用する前に、ソースファイルが存在することを確認することが推奨されます。
- 宛先に同名のファイルが既に存在する場合、そのファイルは上書きされます。
- ファイルのコピー中にエラーが発生すると、実行時エラーが発生します。適切なエラー処理を行うことが重要です。