Error ステートメントの解説
概要
Error ステートメントは、VBAで意図的にエラーを発生させるためのステートメントです。これにより、エラー処理ルーチンのテストや、特定のエラー条件下での動作をシミュレートすることが可能となります。
意義
開発中のVBAコードのエラー処理ルーチンの正確さを確認するためには、意図的にエラーを発生させることが有効です。Error ステートメントを使用することで、様々なエラーシチュエーションを模倣し、コードの堅牢性を向上させることができます。
構文
Error エラー番号
パーツ
- Error: エラーを発生させるキーワードです。
- エラー番号: 発生させるエラーの番号を指定します。
パラメータ
Error ステートメントには、意図的に発生させたいエラーの番号を指定します。
サンプルプロシージャ
Sub SampleErrorStatement() On Error GoTo ErrorHandler ' 5番のエラーを意図的に発生させる Error 5 Exit Sub ErrorHandler: MsgBox "エラーが発生しました。エラー番号: " & Err.Number & "、エラー内容: " & Err.Description End Sub
この例では、意図的にエラー番号5を発生させてエラー処理ルーチンに移行し、エラーメッセージを表示しています。
関連するステートメントや関数
- On Error: エラー処理の動作を指定するステートメント。
- Err: エラーオブジェクトを参照するための関数。
注意事項
- 意図的にエラーを発生させる場合でも、エラー処理ルーチンを適切に設定しておくことが重要です。
- 実際の運用環境でError ステートメントを使用することは推奨されません。開発やテスト段階での利用に留めるようにしましょう。