DefVarステートメント 解説(Excel VBA)

DefVar ステートメントの解説

概要

DefVar ステートメントは、VBAにおいて変数のデフォルトのデータ型をVariant型として指定するためのステートメントです。これにより、指定した文字で始まる変数名を持つ変数は、明示的にデータ型を指定しなくてもVariant型として自動的に宣言されます。

意義

DefVar ステートメントを使用することで、変数のデータ型を毎回明示的に指定する手間を省略でき、コードの記述を簡潔に保つことができます。特に、データの型が変わる可能性がある場合や、異なるデータ型を取り扱う際に役立ちます。

構文

DefVar varlist

パーツ

  • varlist: Variant型として扱いたい変数の名前、または名前の範囲を指定します。例: A-Z は A から Z で始まる変数名を指します。

サンプルプロシージャ

DefVar A-C

Sub TestDefVar()
    Dim A, B, C
    A = "こんにちは"
    B = 5
    C = A & B
    MsgBox C
End Sub

この例では、変数 A, B, C はDefVar ステートメントによりVariant型として扱われます。変数Aには文字列を、変数Bには数値を格納し、これらを連結してメッセージボックスで結果を表示しています。

関連するステートメントや関数

  • Dim: 変数を宣言するためのステートメント。
  • Variant: 任意のデータ型を持つことができるデータ型を表します。

注意事項

  • DefVar ステートメントはモジュールの先頭に配置する必要があります。
  • 一度DefVarで指定した変数のデフォルトのデータ型は、そのモジュール内で変更することができません。
  • DefVar ステートメントは、指定した変数名の範囲内でのみ有効です。