DefSngステートメント 解説(Excel VBA)

DefSng ステートメントの解説

概要

DefSng ステートメントは、VBAにおいて変数のデフォルトのデータ型をSingle型(単精度浮動小数点数)として指定するためのステートメントです。これにより、指定した文字で始まる変数名を持つ変数は、明示的にデータ型を指定しなくてもSingle型として自動的に宣言されます。

意義

DefSng ステートメントを使用することで、変数のデータ型を毎回明示的に指定する手間を省略でき、コードの記述を簡潔に保つことができます。特に数値計算を行う場合に、Single型を頻繁に使用する場面があり、その際に役立ちます。

構文

DefSng varlist

パーツ

  • varlist: Single型として扱いたい変数の名前、または名前の範囲を指定します。例: A-C は A から C で始まる変数名を指します。

サンプルプロシージャ

DefSng A-C

Sub TestDefSng()
    Dim A, B, C
    A = 10.5
    B = 20.3
    C = A + B
    MsgBox "A + B = " & C
End Sub

この例では、変数 A, B, C はDefSng ステートメントによりSingle型として扱われます。これらの変数を使用して数値の加算を行い、メッセージボックスで結果を表示しています。

関連するステートメントや関数

  • Dim: 変数を宣言するためのステートメント。
  • Single: 単精度浮動小数点数を表すデータ型。

注意事項

  • DefSng ステートメントはモジュールの先頭に配置する必要があります。
  • 一度DefSngで指定した変数のデフォルトのデータ型は、そのモジュール内で変更することができません。
  • DefSng ステートメントは、指定した変数名の範囲内でのみ有効です。