ChDir ステートメントの解説

概要

ChDir ステートメントは、Excel VBAで現在のディレクトリを変更するためのステートメントです。このステートメントを使用することで、ファイルやフォルダの操作を行う際の基準ディレクトリを変更することができます。

意義

VBAでファイル操作やデータの保存・読み込みを行う際、対象のパスを正確に指定することが重要です。ChDir ステートメントを利用することで、相対パスを用いて効率的にファイル操作を行うことが可能となります。

構文

ChDir パス名

パーツ

• パス名: 現在のディレクトリを変更したい新しいディレクトリのパスを指定します。

サンプルプロシージャ

Sub ディレクトリ変更()
    ' C:\Documents のディレクトリに変更
    ChDir "C:\Documents"
    ' その後のファイル操作はこのディレクトリを基準として行われます
End Sub

このサンプルでは、現在のディレクトリを`C:\Documents`に変更しています。これにより、その後のファイルやフォルダの操作はこのディレクトリを基準として行われます。

関連するステートメントや関数

CurDir 関数: 現在のディレクトリを返す関数。ChDirステートメントでディレクトリを変更した後、実際に変更されたかを確認するために使用できます。

注意事項

• ChDir ステートメントは、現在のドライブのディレクトリのみを変更します。ドライブ自体を変更する場合は、ChDrive ステートメントを使用する必要があります。
• 存在しないディレクトリを指定した場合、実行時エラーが発生します。
• ネットワークドライブや特定の保護されたディレクトリに変更する場合、適切な権限が必要です。