Excel VBAにおけるUsedRange プロパティの使用方法
Excel VBAの UsedRange
プロパティは、ワークシート上で値や書式が設定されている範囲を参照するためのプロパティです。
使用方法
このプロパティを利用することで、ワークシート上で実際に使用されているセルの範囲を効率的に取得できます。これは、不要なセルを操作しないようにするためや、データのサイズを判断するためなど、さまざまな場面で役立ちます。
引数・パラーメータ
UsedRange
プロパティには引数やパラメータは必要ありません。ただし、このプロパティを使用する際は、対象となるワークシートを指定する必要があります。
サンプルコード
以下は、アクティブシート上で使用されているセルの範囲をメッセージボックスで表示するサンプルコードです。
Sub DisplayUsedRangeAddress()
Dim rng As Range
Set rng = ActiveSheet.UsedRange
MsgBox "使用されている範囲は " & rng.Address & " です。"
End Sub
動的な機能を持つサンプルコード
以下のサンプルコードは、ユーザーからの入力に基づいて指定されたシートの使用範囲を表示するものです。
Sub DisplayUsedRangeOfSpecifiedSheet()
Dim wsName As String
Dim rng As Range
wsName = InputBox("使用範囲を確認したいシートの名前を入力してください:", "シート名の入力")
If wsName = "" Then Exit Sub
On Error Resume Next
Set rng = ThisWorkbook.Sheets(wsName).UsedRange
On Error GoTo 0
If Not rng Is Nothing Then
MsgBox wsName & " のシートで使用されている範囲は " & rng.Address & " です。"
Else
MsgBox wsName & " という名前のシートは存在しません。"
End If
End Sub
このサンプルコードを実行すると、ユーザーが入力したシート名に対応する使用範囲を表示します。
まとめ
Excel VBAの UsedRange
プロパティを利用することで、ワークシート上で実際に使用されているセルの範囲を簡単に取得することができます。この機能を活用することで、データのサイズや位置を効率的に把握することができ、さまざまなVBAの処理を最適化する手助けとなります。