Excel VBAにおけるListColumn.TotalsCalculation プロパティの使用方法
Excel VBAの ListColumn.TotalsCalculation
プロパティは、テーブルの列の集計行に表示される計算の種類を取得または設定するためのプロパティです。
使用方法
このプロパティを利用することで、テーブルの指定された列に集計行を追加したり、既存の集計行の計算方法を変更することができます。
引数・パラーメータ
ListColumn.TotalsCalculation
プロパティには以下の設定値が利用できます:
- xlTotalsCalculationNone: 集計を行わない。
- xlTotalsCalculationSum: 合計を計算する。
- xlTotalsCalculationAverage: 平均を計算する。
- xlTotalsCalculationCount: 数値のカウントを行う。
- xlTotalsCalculationCountNums: 数値のみをカウントする。
- xlTotalsCalculationMin: 最小値を取得する。
- xlTotalsCalculationMax: 最大値を取得する。
- xlTotalsCalculationStdDev: 標準偏差を計算する。
- xlTotalsCalculationVar: 分散を計算する。
サンプルコード
以下は、アクティブシートのテーブルの第1列に合計行を設定するサンプルコードです。
Sub SetTotalsCalculationToSum()
Dim tbl As ListObject
Set tbl = ActiveSheet.ListObjects(1)
tbl.ListColumns(1).TotalsCalculation = xlTotalsCalculationSum
MsgBox "テーブルの第1列に合計行を設定しました。"
End Sub
動的な機能を持つサンプルコード
以下のサンプルコードは、ユーザーからの入力に基づいてテーブルの指定された列に集計行を追加するものです。
Sub DynamicTotalsCalculationSetting()
Dim colNum As Integer
Dim tbl As ListObject
Set tbl = ActiveSheet.ListObjects(1)
colNum = InputBox("集計行を追加するテーブルの列番号を入力してください:", "列番号の入力")
tbl.ListColumns(colNum).TotalsCalculation = xlTotalsCalculationSum
MsgBox colNum & "番目の列に合計行を設定しました。"
End Sub
このサンプルコードを実行すると、ユーザーが入力した列番号の位置に合計行が設定されます。
まとめ
Excel VBAの ListColumn.TotalsCalculation
プロパティを利用することで、テーブルの列の集計行の計算方法を簡単に設定・変更することができます。特に、テーブルデータの集計を動的に制御したい場合に役立ちます。