Excel VBAにおけるThisWorkbook プロパティの使用方法
Excel VBAの ThisWorkbook
プロパティは、現在のコードが含まれているワークブックを参照するための特殊なプロパティです。このプロパティを使用することで、他のワークブックに影響を与えることなく、コードを実行しているワークブック自体にアクセスすることができます。
使用方法
ThisWorkbook
プロパティは引数やパラメータを取りません。主にマクロやVBAのコードが格納されているワークブックを操作する場合に利用します。
サンプルコード
以下はThisWorkbook
プロパティを使用して、現在のワークブックの名前をメッセージボックスで表示するサンプルコードです。
Sub ShowCurrentWorkbookName()
Dim wbName As String
wbName = ThisWorkbook.Name
MsgBox "現在のワークブックの名前は" & wbName & "です。"
End Sub
動的な機能を持つサンプルコード
以下のサンプルコードは、ThisWorkbook
プロパティを使用して現在のワークブックに新しいシートを追加するものです。
Sub AddNewSheetToThisWorkbook()
Dim newSheet As Worksheet
Set newSheet = ThisWorkbook.Sheets.Add
newSheet.Name = "新しいシート"
MsgBox "新しいシートが追加されました。"
End Sub
このサンプルコードを実行すると、現在のワークブックに新しいシートが追加され、そのシートの名前が「新しいシート」と設定されます。
まとめ
Excel VBAの ThisWorkbook
プロパティを活用することで、現在のワークブックを直接操作することができます。特に、複数のワークブックを開いている時や、アドインとしてのVBAコードを実行している際に、正確にどのワークブックを操作しているのかを確認するのに非常に役立ちます。