StatusBarプロパティ解説(Excel VBA)

Excel VBAのApplication.StatusBar プロパティについて

Application.StatusBar プロパティは、Excelのステータスバーの内容を表示または変更するためのものです。このプロパティを使用することで、マクロの進行状況や処理中のメッセージなどをユーザーに表示することが可能となります。

Application.StatusBar プロパティの基本

このプロパティに文字列を設定することで、ステータスバーにその文字列が表示されます。逆に、Application.StatusBarFalse を設定すると、ステータスバーの表示がExcelのデフォルトに戻ります。

使用方法

以下に、Application.StatusBar プロパティの基本的な使用例を示します。

サンプルコード1: ステータスバーにメッセージを表示する


    Sub ShowMessageOnStatusBar()
        Application.StatusBar = "処理を開始します..."
        ' ここで何らかの処理...
        Application.StatusBar = False
    End Sub
    

このサンプルコードでは、処理を開始する前にステータスバーにメッセージを表示し、処理が終了したらステータスバーの表示をデフォルトに戻しています。

サンプルコード2: 処理の進捗をステータスバーに表示する


    Sub ShowProgressOnStatusBar()
        Dim i As Long
        For i = 1 To 100
            Application.StatusBar = "処理中... " & i & "% 完了"
            ' 何らかの処理...
            Application.Wait (Now + TimeValue("0:00:01"))
        Next i
        Application.StatusBar = False
    End Sub
    

このサンプルコードは、処理の進捗をステータスバーに%で表示します。繰り返し処理の中でステータスバーの内容を更新しています。

注意点

頻繁にステータスバーの内容を更新すると、処理速度に影響が出る場合があります。必要最低限の更新にとどめ、処理が完了したら速やかにApplication.StatusBarFalse に設定して、デフォルトの表示に戻すようにしましょう。