Hiddenプロパティ解説(Excel VBA)

Excel VBAのHiddenプロパティについて

Excel VBAのHiddenプロパティは、行や列、またはワークシートが非表示状態かどうかを判定、設定するためのプロパティです。このプロパティを利用することで、プログラム上から要素の表示・非表示を制御することが可能になります。

1. 使用方法

Hiddenプロパティの基本的な使用方法は以下の通りです。


ActiveSheet.Columns(1).Hidden = True

上記のコードは、アクティブシートの1列目を非表示にします。同様に、行やワークシートを非表示にすることも可能です。

2. 引数・パラメータ

Hiddenプロパティ自体に引数やパラメータは存在しません。しかし、Trueを指定することで非表示に、Falseを指定することで表示状態にすることができます。

3. Hiddenプロパティを使用したサンプルコード

3.1 列を非表示にする


Sub HideColumn()
    ActiveSheet.Columns(1).Hidden = True
End Sub

上記のサブプロシージャは、アクティブシートの1列目を非表示にします。

3.2 行を非表示にする


Sub HideRow()
    ActiveSheet.Rows(1).Hidden = True
End Sub

上記のサブプロシージャは、アクティブシートの1行目を非表示にします。

3.3 非表示状態の行を探す


Sub FindHiddenRows()
    Dim rng As Range
    For Each rng In ActiveSheet.Rows
        If rng.Hidden Then
            Debug.Print rng.Row
        End If
    Next rng
End Sub

上記のサブプロシージャは、アクティブシートの全行をループし、非表示になっている行をイミディエイトウィンドウに出力します。

4. まとめ

Hiddenプロパティは、Excel VBAの行、列、ワークシートの表示・非表示を制御するための強力なツールです。これにより、必要に応じてデータを隠す、または表示するといった操作をプログラムから行うことができます。