Excel VBAのDisplayAlertsプロパティについて

Excel VBAでスクリプトを実行するとき、特定のアクションがトリガーされるとExcelは警告メッセージを表示します。これらの警告メッセージは時々便利ですが、自動化したプロセスを中断する可能性があります。その場合、DisplayAlertsプロパティを使用してこれらの警告を制御することができます。

DisplayAlertsプロパティは、Excel VBAがアラートを表示するかどうかを決定します。このプロパティをFalseに設定すると、Excelは警告を表示せずにデフォルトのアクションを実行します。逆に、このプロパティをTrueに設定すると、Excelは通常通り警告を表示します。

基本的な使用法

以下に基本的な使用法を示します:

Application.DisplayAlerts = False

このコード行は、Excelが表示する警告を無効にします。

サンプルコード1: ワークブックを保存する前のDisplayAlertsの使用

Sub UseDisplayAlertsBeforeSaving()
    Application.DisplayAlerts = False
    ThisWorkbook.SaveAs "NewWorkbook.xlsx"
    Application.DisplayAlerts = True
End Sub

このサンプルコードでは、新しいワークブックを保存する前にDisplayAlertsプロパティをFalseに設定します。これにより、Excelはユーザーに上書きの警告を表示せずにワークブックを保存します。

サンプルコード2: ワークシートを削除する前のDisplayAlertsの使用

Sub UseDisplayAlertsBeforeDeleting()
    Application.DisplayAlerts = False
    Sheets("Sheet1").Delete
    Application.DisplayAlerts = True
End Sub

このサンプルコードでは、ワークシートを削除する前にDisplayAlertsプロパティをFalseに設定します。これにより、Excelはユーザーに削除の警告を表示せずにワークシートを削除します。