Excel VBAのCellsプロパティについて
Excel VBAには、ワークシート上の特定のセルを参照するための複数の方法があります。その中でも最も汎用的なのが、Cellsプロパティです。
基本的な使用方法
Cellsプロパティは、引数として行番号と列番号を受け取り、それに対応するセルを参照します。以下に、Cellsプロパティを使用して特定のセルに値を設定する基本的な例を示します。
Sub SetCellValue()
' セル(2,3)に値を設定
Cells(2, 3).Value = "Hello, World!"
End Sub
このコードは、ワークシートの2行3列目のセルに “Hello, World!”という文字列を設定します。
ループ処理との組み合わせ
Cellsプロパティの強力な点は、ループ処理と組み合わせることで、ワークシートの複数のセルを効率的に操作できることです。以下に、一連のセルに連続した数値を設定する例を示します。
Sub FillCells()
Dim i As Integer
' セルに1から10までの数値を設定
For i = 1 To 10
Cells(i, 1).Value = i
Next i
End Sub
このコードは、ワークシートの1列目の1から10までのセルに、1から10までの数値を順に設定します。
以上が、Cellsプロパティの基本的な使用方法となります。このプロパティを使うことで、VBAでワークシートの任意のセルを効率的に操作することができます。