Waitメソッド解説(Excel VBA)

Excel VBA: Application.Wait メソッドの解説と使用例

Excel VBAにおけるApplication.Waitメソッドは、指定された時間が経過するまでマクロの実行を一時停止するためのメソッドです。特定の時間だけ処理を遅延させるために使用されます。

構文

Application.Wait(Time)

Application.Waitメソッドでは、引数として待機する時間を指定します。時間は、日付と時間の値を持つ変数または文字列で表されます。この時間はシステムの現在の時刻と比較され、指定した時間が現在のシステム時間よりも後である場合、その時間が来るまでマクロの実行は一時停止されます。

サンプルコード

以下に、Application.Waitメソッドの使用例を示します。


    Sub DelayedMacro()
        ' 現在の時刻を取得
        Dim currTime As Date
        currTime = Now()
        
        ' 5秒間待つ
        Application.Wait currTime + TimeValue("00:00:05")
        
        ' メッセージを表示
        MsgBox "5秒経過しました。", vbInformation
    End Sub
    

このコードでは、まず現在の時刻を取得し、その5秒後までマクロの実行を一時停止します。待機時間が経過すると、メッセージボックスが表示されます。

注意点

Application.Waitメソッドを使用すると、指定した時間が経過するまで全てのVBAコードの実行が一時停止されます。他のマクロや処理を実行したい場合は、このメソッドの使用に注意が必要です。また、システムの時計が変更された場合、Waitメソッドの動作に影響が出る可能性があります。