Excel VBA Insertメソッドの解説
VBAのInsertメソッドは、Excelのセル、行、または列に新たなセル、行、または列を挿入するためのものです。Rangeオブジェクトを使用して、どの範囲に挿入するかを指定します。
Insertメソッドの基本的な使い方
Insertメソッドは、次のような基本形式で使用します:
Range.Insert([Shift])
ここでShiftはオプションのパラメータで、挿入によって既存のセルがどのように移動するかを制御します。このパラメータはxlToRight(右へ移動)またはxlDown(下へ移動)を取ります。このパラメータを指定しない場合、デフォルトでxlDownが適用されます。
Insertメソッドのサンプルコード
サンプル1:セルに新たな行を挿入する
次のサブルーチンは、選択した範囲の上に新しい行を挿入します。具体的には、「A1」セルの上に新しい行を挿入します。
Sub InsertRow()
Range("A1").EntireRow.Insert
End Sub
このサンプルコードでは、”A1″というセルを参照し、EntireRowプロパティを使用してその全体の行を選択します。その後、Insertメソッドを呼び出して新しい行を挿入します。
サンプル2:セルに新たな列を挿入する
次のサブルーチンは、選択した範囲の左に新しい列を挿入します。具体的には、「A1」セルの左に新しい列を挿入します。
Sub InsertColumn()
Range("A1").EntireColumn.Insert
End Sub
このサンプルコードでは、”A1″というセルを参照し、EntireColumnプロパティを使用してその全体の列を選択します。その後、Insertメソッドを呼び出して新しい列を挿入します。