AddIconSetConditionメソッド解説(Excel VBA)

Excel VBAのAddIconSetConditionメソッドについて

Excel VBAのAddIconSetConditionメソッドは、選択した範囲のセルにアイコンセットの条件付き書式を適用するためのメソッドです。このメソッドは、FormatConditionsオブジェクトの一部であり、FormatConditionsコレクションに新しいアイコンセットの条件を追加します。

基本的な使用法

        RangeObject.FormatConditions.AddIconSetCondition

ここで、RangeObjectはアイコンセットの条件付き書式を適用したい範囲を指定します。このメソッドを使用すると、指定した範囲にアイコンセットの条件付き書式が追加されます。

サンプルコード

以下に、AddIconSetConditionメソッドを使用したサンプルコードを示します。

Sub AddIconSetConditionExample()
    ' 範囲を指定
    Dim rng As Range
    Set rng = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("A1:A10")

    ' すべての条件付き書式を削除
    rng.FormatConditions.Delete

    ' アイコンセットの条件付き書式を追加
    Dim cond As IconSetCondition
    Set cond = rng.FormatConditions.AddIconSetCondition

    ' アイコンセットの種類を設定(ここでは、3つのアイコンのセットを使用)
    cond.IconSet = ThisWorkbook.IconSets(xl3Arrows)

    ' 各アイコンの条件を設定
    cond.IconCriteria(2).Type = xlConditionValuePercent
    cond.IconCriteria(2).Value = 33
    cond.IconCriteria(3).Type = xlConditionValuePercent
    cond.IconCriteria(3).Value = 67
End Sub

サンプルコードの解説

このサンプルコードでは、まず範囲(A1:A10)を指定します。次に、指定した範囲の既存の条件付き書式をすべて削除します。これは、既存の条件付き書式と新たに追加する条件付き書式が競合しないようにするためです。

次に、AddIconSetConditionメソッドを使用して、アイコンセットの条件付き書式を追加します。このメソッドは、IconSetConditionオブジェクトを返します。これにより、追加した条件付き書式の詳細な設定が可能になります。

アイコンセットの種類を設定するために、IconSetプロパティを使用します。ここでは、3つのアイコンからなるセット(xl3Arrows)を選択しています。

最後に、各アイコンの条件を設定します。IconCriteriaプロパティを使用して、各アイコンの表示条件を設定できます。この例では、値が下位33%以下のセルには下向きの矢印アイコンが、33%以上67%以下のセルには右向きの矢印アイコンが、67%以上のセルには上向きの矢印アイコンが表示されます。

注意点

このサンプルコードでは、アイコンセットの条件付き書式が適用されるセルの範囲は静的に指定されています。しかし、実際の作業では、適用する範囲は動的に変更することが多いでしょう。そのため、適用する範囲を動的に指定できるように、コードを適宜調整することをお勧めします。

また、このサンプルコードでは、アイコンセットの条件付き書式を適用する前に、既存の条件付き書式を削除しています。これは、既存の条件付き書式と新たに追加する条件付き書式が競合することを防ぐためです。ただし、既存の条件付き書式を保持したまま新たに条件付き書式を追加する場合は、この行を削除またはコメントアウトしてください。