Excel VBAのStrConv関数について
Excel VBAのStrConv関数は、文字列の変換を行うための関数です。大文字と小文字の変換、ワイド(全角)とナロー(半角)の変換、ひらがなとカタカナの変換など、様々な種類の文字列変換を行うことができます。
StrConv関数の構文
StrConv関数の基本的な構文は次のとおりです:
StrConv(String, Conversion, [ LCID ])
ここで、Stringは変換対象の文字列を指定します。Conversionは変換タイプを指定します。LCIDはオプションの引数で、ロケールを指定します。
Conversion引数の設定値は以下の通りです:
- 1(またはvbUpperCase): 大文字に変換します。
- 2(またはvbLowerCase): 小文字に変換します。
- 3(またはvbProperCase): 各単語の最初の文字を大文字に、残りを小文字に変換します。
- 4(またはvbWide): 全角文字に変換します。
- 5(またはvbNarrow): 半角文字に変換します。
- 6(またはvbKatakana): カタカナに変換します。
- 7(またはvbHiragana): ひらがなに変換します。
StrConv関数の使用例
以下にStrConv関数の基本的な使用例を示します。
Sub StrConvExample() Dim str As String Dim result As String str = "こんにちは、世界" ' Convert the string to uppercase. result = StrConv(str, vbUpperCase) MsgBox result ' Displays "こんにちは、世界" because it only works on Latin alphabets ' Convert the string to Katakana. result = StrConv(str, vbKatakana) MsgBox result ' Displays "コンニチハ、セカイ" End Sub
このサブルーチンを実行すると、指定された文字列 “こんにちは、世界” を大文字に変換した結果と、カタカナに変換した結果がそれぞれ表示されます。
この関数は、文字列の変換が必要な場合に使用します。特に日本語のワイド(全角)とナロー(半角)、ひらがなとカタカナの変換には非常に便利です。