Excel VBAのNPer関数について
Excel VBAのNPer関数は、定期的な支払いが行われる投資の全期間数を計算するための関数です。この関数は、定期的な金利での支払いと、将来価値(オプション)を考慮に入れて、投資またはローンの期間を計算します。
NPer関数の構文
NPer関数の構文は次のとおりです:
NPer(rate, pmt, pv, [fv], [type])
各引数の詳細は以下の通りです:
- rate: 期間あたりの金利。月単位のローンの場合、年利を12で割ります。
- pmt: 期間ごとに一定の金額が支払われます。通常、pmtには負の値を使用します。
- pv: 現在価値。つまり、一連の未来の支払いの現在価値の合計です。
- fv: (オプショナル)未来価値、または望ましいローン残高。省略された場合、fvは0として扱われます。
- type: (オプショナル)支払いが期間の開始時に行われる場合は1、期間の終了時に行われる場合は0(または省略)を指定します。
NPer関数の使用例
以下にNPer関数の基本的な使用例を示します。
Sub NPerExample() ' 変数の宣言 Dim Rate As Double Dim Pmt As Double Dim Pv As Double Dim NPer As Double ' 変数の初期化 Rate = 0.005 ' 月利0.5% Pmt = -150000 ' 月々の支払い Pv = 1000000 ' 現在価値(借入金額) ' NPer関数を使用して全期間数を計算 NPer = WorksheetFunction.NPer(Rate, Pmt, Pv) ' 全期間数をメッセージボックスに表示 MsgBox "全期間数は " & NPer & " 期間です。", vbInformation, "全期間数" End Sub
このサブルーチンでは、月利0.5%、月々の支払い150000円、借入金額1000000円の条件でローンを組んだ場合の全期間数をNPer関数で計算し、メッセージボックスで表示しています。
NPer関数は、金利、定期的な支払い、現在価値等から投資またはローンの全期間を計算する際に利用します。