MIRR関数 解説(Excel VBA)

Excel VBAのMIRR関数について

Excel VBAのMIRR関数は、投資の変動利率に対する内部収益率(Modified Internal Rate of Return)を計算するための関数です。この関数は、投資と資金調達のコストが異なる場合や、投資の収益性を評価する際に役立ちます。

MIRR関数の構文

MIRR関数の基本的な構文は以下の通りです:

MIRR(Values(), FinanceRate, ReinvestRate)

ここでのパラメータの詳細は以下の通りです:

  • Values(): 利益または損失を表す数値の配列。通常は投資の初期コストが負の値として最初に来ます。
  • FinanceRate: 資金調達のコストを表す利率。
  • ReinvestRate: 利益が再投資される利率。

MIRR関数の使用例

以下にMIRR関数の基本的な使用例を示します。

Sub MIRRExample()
    Dim CashFlows(5) As Double
    Dim FinanceRate As Double, ReinvestRate As Double
    Dim ResultMIRR As Double

    ' CashFlowsの設定
    CashFlows(0) = -70000 ' 投資の初期コスト
    CashFlows(1) = 15000  ' 1年目の利益
    CashFlows(2) = 25000  ' 2年目の利益
    CashFlows(3) = 35000  ' 3年目の利益
    CashFlows(4) = 45000  ' 4年目の利益
    CashFlows(5) = 55000  ' 5年目の利益

    FinanceRate = 0.1 ' 資金調達のコスト
    ReinvestRate = 0.12 ' 利益が再投資される利率

    ResultMIRR = MIRR(CashFlows(), FinanceRate, ReinvestRate)
    MsgBox "計算結果のMIRR: " & Format(ResultMIRR, "Percent")
End Sub

このサブルーチンでは、まず投資の初期コストと5年間の利益をCashFlows配列に格納します。次に、FinanceRateとReinvestRateを設定します。これらの値を使用してMIRR関数を呼び出し、結果をメッセージボックスで表示します。

MIRR関数は、特に投資分析やプロジェクトの収益性評価などに役立ちます。