MidB関数 解説(Excel VBA)

Excel VBAのMidB関数について

Excel VBAのMidB関数は、指定したバイト位置から指定したバイト数だけを取り出す関数です。これは主に日本語などのダブルバイト文字に対して使用されます。

MidB関数の構文

MidB関数の基本的な構文は以下の通りです:

MidB(string, start, [length])

ここでのパラメータの詳細は以下の通りです:

  • string: 文字を取得する元の文字列です。
  • start: 取得を開始する位置(文字列の最初の文字は位置 1となります)。これはバイト単位で指定します。
  • length: 取得するバイト数。このパラメータを省略すると、開始位置から最後までのすべてのバイトを取得します。

MidB関数の使用例

以下にMidB関数の基本的な使用例を示します。

Sub MidBExample()
    Dim MyString As String
    Dim ResultString As String

    MyString = "こんにちは"
    ResultString = StrConv(MidB(StrConv(MyString, vbFromUnicode), 3, 4), vbUnicode)
    MsgBox ResultString
End Sub

このサブルーチンでは、まず元の文字列(この例では”こんにちは”)を用意します。その後、MidB関数を使用して3バイト目から4バイトを取得します。取得したバイトをUnicodeに変換して結果の文字列を取得します。最後に、取得した文字列をメッセージボックスで表示します。

MidB関数は、特にダブルバイト文字が混在しているテキストデータを解析する際や、特定のフォーマットの文字列から情報を抽出する際などに役立ちます。また、特定のパターンを持つ文字列を生成する際にも使用できます。