Excel VBAのFV関数の詳細解説
FV関数は、定期的な固定支払いと固定利率で投資した場合の未来価値を計算するExcelの金融関数です。これは、年金や投資の将来価値を計算するのに便利です。
引数の詳細
- Rate: 各期間の利率。年間利率を使用している場合、月間の支払いでは年率を12で割ります。
- Nper: トータルの支払期間数。
- Pmt: 各期間の支払い。通常は定期的に行われます。
- Pv: 任意。現在の投資の総額。
- Type: 任意。支払いのタイミングを指定します。0または省略すると期間末、1を指定すると期間初め。
サンプルコード
以下の例では、FV関数を使用して定期預金の将来価値を計算します。
Sub FVExample() ' 定数を定義 Const annualInterest As Double = 0.05 Const years As Integer = 5 Const annualPayment As Double = -1000 ' 期間中の利率と支払い回数を計算 Dim periodInterest As Double Dim numPeriods As Integer periodInterest = annualInterest / 12 numPeriods = years * 12 ' FV関数を使用して将来価値を計算 Dim futureValue As Double futureValue = Application.WorksheetFunction.FV(periodInterest, numPeriods, annualPayment, 0, 0) ' 結果を表示 MsgBox "5年間での投資の将来価値は " & Format(futureValue, "Currency") & " です。" End Sub
このコードを実行すると、5年間で年間1000ドルを投資した場合の未来価値を計算し、その結果をメッセージボックスに表示します。この例では年間5%の利率を使用しています。