Asc関数 解説(Excel VBA)

Excel VBAのAsc関数

Excel VBAのAsc関数は、指定した文字のASCII コードを返す関数です。アルファベット、数字、記号など、キーボードから入力可能な文字はすべてASCIIコードで一意に識別できます。

引数

Asc関数は次の形式で使用します。
Asc(文字列)
引数には、ASCII値を求めたい文字列を指定します。文字列が複数文字の場合、最初の文字のASCII値を返します。

サンプルコード

以下のサンプルコードは、Asc関数の基本的な使用例を示しています。


    Sub ShowAsciiValue()
        Dim str As String
        Dim asciiValue As Integer

        str = "Excel VBA"
        asciiValue = Asc(str)

        Debug.Print "ASCII値は " & asciiValue & " です。"
    End Sub
    

このコードは、文字列 “Excel VBA” の最初の文字(”E”)のASCII値を出力します。Debug.Print文を使ってイミディエイトウィンドウに出力します。出力結果は”ASCII値は 69 です。”となります。なぜなら、大文字の”E”のASCII値は69だからです。

活用例

Asc関数は、特定のASCIIコードが含まれる文字列を検索するときや、文字列のソート順をカスタマイズするときなど、さまざまな状況で活用できます。また、文字コードの違いによるエラーを防ぐためにも使われます。

たとえば、以下のサンプルコードでは、セルA1に入力された文字のASCII値を表示します。


    Sub ShowCellAsciiValue()
        Dim str As String
        Dim asciiValue As Integer

        str = Range("A1").Value
        asciiValue = Asc(str)

        Debug.Print "ASCII値は " & asciiValue & " です。"
    End Sub
    

このコードは、セルA1の最初の文字のASCII値をイミディエイトウィンドウに出力します。セルA1に”OpenAI”と入力した場合、出力結果は”ASCII値は 79 です。”となります。なぜなら、大文字の”O”のASCII値は79だからです。

参考ページ

Excel処理用の文字コードリスト(10進数表記)
エクセルで文字や記号を処理する際に便利な、値をUNICODE関数とCODE関数で処理・変換したデータを掲載します。よく使う文字の10進数 Unicode やASCIIコードを眺めたい際にご利用ください。