Excelの「REPLACEB」関数の使い方に関する解説
Excelの「REPLACEB」関数は、文字列内の一部を別の文字列に置き換える際に使用されます。この関数は、「REPLACE」と似ていますが、バイト単位で置き換えを行う点が異なります。「REPLACEB」関数は、特にマルチバイト文字が含まれる文字列の処理に適しています。
「REPLACEB」関数の書式
=REPLACEB(文字列, 開始位置, バイト数, 置換文字列)
「REPLACEB」関数には以下の4つの引数があります。
- 文字列: 置換対象となる文字列を指定します。
- 開始位置: 置換を開始する文字列内のバイト位置を指定します。1から始まります。
- バイト数: 置換対象となる文字列のバイト数を指定します。
- 置換文字列: 置換後の文字列を指定します。
サンプルと解説
ここでは、「REPLACEB」関数の使い方を理解するための簡単なサンプルを用意しました。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 氏名 | 性別 | 年齢 |
2 | 山田 太郎 | 男 | 34 |
3 | 田中 花子 | 女 | 25 |
4 | 鈴木 一郎 | 男 | 28 |
上記の表では、セルA2からA4までに「氏名」がスペースで区切られて入力されています。このスペースを削除することを目標とし、「REPLACEB」関数を使用して、氏名のスペースを削除したいと思います。
まず、セルD1に「氏名(修正)」と入力して、修正された氏名の列を作成します。次に、セルD2に以下の式を入力します。
=REPLACEB(A2, 3, 2, "")
ここでの引数の説明は以下の通りです。
- 文字列: A2セルの内容(”山田 太郎”)が置換対象となる文字列です。
- 開始位置: スペースがある位置である3番目のバイト位置を指定します。
- バイト数: スペースが占めるバイト数は2バイトですので、2を指定します。
- 置換文字列: スペースを削除するため、空文字(“”)を指定します。
この式をD2セルに入力すると、「山田太郎」と表示され、スペースが削除されたことが確認できます。
同様に、セルD3とD4に以下の式を入力します。
D3: =REPLACEB(A3, 3, 2, "") D4: =REPLACEB(A4, 3, 2, "")
これで、D列にスペースが削除された氏名が表示されます。
\ | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
1 | 氏名 | 性別 | 年齢 | 氏名(修正) |
2 | 山田 太郎 | 男 | 34 | 山田太郎 |
3 | 田中 花子 | 女 | 25 | 田中花子 |
4 | 鈴木 一郎 | 男 | 28 | 鈴木一郎 |
これで、「REPLACEB」関数を使って文字列内の一部を別の文字列に置き換える方法を学びました。特にマルチバイト文字が含まれる文字列の処理には、「REPLACEB」関数が有効です。