NUMBERVALUE関数の詳細解説(Excel)

ExcelのNUMBERVALUE関数の使い方

ExcelのNUMBERVALUE関数は、指定した文字列を数値に変換する関数です。異なる地域の小数点記号や桁区切り記号を含む数値文字列を数値に変換する場合に特に役立ちます。この記事では、NUMBERVALUE関数の使い方や具体的な利用例を解説します。

NUMBERVALUE関数の書式

NUMBERVALUE関数の書式は以下の通りです。

=NUMBERVALUE(文字列, [小数点記号], [桁区切り記号])
  • 文字列:数値に変換する文字列です。
  • 小数点記号(オプション):小数点として認識する記号を指定します。デフォルトはピリオド(.)です。
  • 桁区切り記号(オプション):桁区切りとして認識する記号を指定します。デフォルトはコンマ(,)です。

具体的な利用例

例1: 文字列を数値に変換する

文字列「1234.56」を数値に変換するには、次のように使用します。

=NUMBERVALUE("1234.56")

結果として数値の1234.56が得られます。

例2: 桁区切りがコンマの文字列を数値に変換する

桁区切りがコンマの文字列「1,234.56」を数値に変換するには、次のように使用します。

=NUMBERVALUE("1,234.56")

結果として数値の1234.56が得られます。

例3: 小数点がカンマの文字列を数値に変換する

小数点がカンマの文字列「1234,56」を数値に変換するには、次のように使用します。

=NUMBERVALUE("1234,56", ",")

結果として数値の1234.56が得られます。小数点記号としてカンマを指定しているため、正しく数値に変換されます。

例4: 桁区切りがピリオド、小数点がカンマの文字列を数値に変換する

桁区切りがピリオド、小数点がカンマの文字列「1.234,56」を数値に変換するには、次のように使用します。

=NUMBERVALUE("1.234,56", ",", ".")

結果として数値の1234.56が得られます。小数点記号としてカンマ、桁区切り記号としてピリオドを指定しているため、正しく数値に変換されます。

例5: 文字列内の非数値文字を無視して数値に変換する

文字列「$1,234.56」を数値に変換するには、次のように使用します。

=NUMBERVALUE(SUBSTITUTE("1,234.56", "$", ""))

結果として数値の1234.56が得られます。SUBSTITUTE関数を使用して非数値文字(この場合はドル記号)を空文字に置き換えてから、NUMBERVALUE関数で数値に変換しています。

まとめ

ExcelのNUMBERVALUE関数は、指定した文字列を数値に変換するために使用します。異なる地域の小数点記号や桁区切り記号を含む数値文字列も、適切な引数を指定することで正確に数値に変換できます。具体的な利用例を参考に、自分のニーズに合った形でNUMBERVALUE関数を活用しましょう。