Excel「FIND」関数の使い方と効果
Excelの「FIND」関数は、ある文字列の中に特定の文字列が存在する位置を検索するための関数です。「FIND」関数の引数は次のとおりです。
- 検索文字列:探したい文字列を指定します。
- 対象:検索対象となる文字列を指定します。
- 開始位置:検索を開始する文字の位置を指定します(オプション)。
検索文字列が対象内で見つかった場合、その位置(最初の文字が1)が返されます。見つからない場合はエラーが表示されます。以下に例を挙げて、「FIND」関数の使い方を説明します。
「FIND」関数の使用例
例えば、A1セルに「こんにちは、世界!」という文字列が入力されているとしましょう。この中で「世界」がどの位置から始まるかを調べるには、次のように記述します。
=FIND("世界", A1)
この式は、A1セルの文字列「こんにちは、世界!」において、「世界」が始まる位置を返します。この場合、「世界」は7文字目から始まるため、「7」という結果が得られます。
開始位置を指定する例
開始位置を指定して検索することもできます。たとえば、A1セルに「りんごとバナナとみかん」という文字列が入力されているとしましょう。「と」が出現する位置を2番目以降で検索するには、次のように記述します。
=FIND("と", A1, 2)
この式は、「と」が2番目以降で最初に出現する位置を返します。この場合、「と」は4文字目から始まるため、「4」という結果が得られます。
大文字・小文字の区別に注意
「FIND」関数は、大文字と小文字を区別します。大文字・小文字を区別せずに文字列の一致を調べたい場合は、比較対象の文字列を「UPPER」関数や「LOWER」関数を使用して大文字または小文字に変換してから比較するとよいでしょう。
これで、「FIND」関数の使い方と効果について解説しました。この関数を使って、文字列内の特定の単語や文字を簡単に探し出すことができます。「FIND」関数をマスターして、Excelでの作業をより効率的に行いましょう。
エラーの対処法
「FIND」関数で検索文字列が見つからない場合、#VALUE! エラーが表示されます。エラーが表示されないようにするには、IFERROR関数を使用してエラーを処理することができます。例えば、次のように記述することで、検索文字列が見つからない場合に「-1」を返すことができます。
=IFERROR(FIND("検索文字列", A1), -1)
これにより、検索文字列が見つからない場合でもエラーが表示されず、結果が返されます。
まとめ
Excelの「FIND」関数は、文字列内に特定の文字列が存在する位置を検索する便利な関数です。大文字・小文字を区別することや、開始位置を指定することが可能です。また、検索文字列が見つからない場合のエラーを処理する方法も確認しました。是非、「FIND」関数を活用して、Excel作業を効率化しましょう。