Excel「EXACT」関数の使い方と効果
Excelの「EXACT」関数は、2つの文字列が完全に一致するかどうかを調べる関数です。「EXACT」関数は大文字と小文字を区別し、一致する場合はTRUE(真)を、一致しない場合はFALSE(偽)を返します。引数には、「文字列1」と「文字列2」を指定します。
「EXACT」関数の書式
=EXACT(文字列1, 文字列2)
「文字列1」と「文字列2」には、比較対象の文字列を指定します。
「EXACT」関数の使用例
ここで、「EXACT」関数を使用して、表の名前が正しいかどうかを比較する例を見てみましょう。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 入力名前 | 正しい名前 | 一致 |
2 | 山田 | 山田 | =EXACT(A2, B2) |
3 | 田中 | たなか | =EXACT(A3, B3) |
4 | 鈴木 | 鈴木 | =EXACT(A4, B4) |
A列に入力された名前と、B列に正しい名前が入力されています。これらの名前が一致しているかどうかを判断してみましょう。C列に上記の式を入力すると、それぞれの名前が一致するかどうかが表示されます。
結果は以下のようになります。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 入力名前 | 正しい名前 | 一致 |
2 | 山田 | 山田 | TRUE |
3 | 田中 | たなか | FALSE |
4 | 鈴木 | 鈴木 | TRUE |
このように、「EXACT」関数は、2つの文字列が完全に一致するかどうかを判断する際に便利です。データの整合性をチェックする場面や、エラーの検出にも役立ちます。
大文字・小文字の区別に注意
「EXACT」関数は、大文字と小文字を区別するため、表の例で見たように「田中」と「たなか」は一致しないと判断されます。大文字・小文字を区別せずに文字列の一致を調べたい場合は、比較対象の文字列を「UPPER」関数や「LOWER」関数を使用して大文字または小文字に変換してから比較するとよいでしょう。
例:大文字・小文字を区別せずに比較する方法
=EXACT(UPPER(文字列1), UPPER(文字列2))
この式では、「UPPER」関数を使って文字列1と文字列2を大文字に変換した後、その結果を「EXACT」関数で比較しています。同様に、「LOWER」関数を使用して小文字に変換してから比較することも可能です。
これで、「EXACT」関数の使い方と効果について解説しました。文字列の一致を判断する際にこの関数を活用して、効率的に作業を進めましょう。