Excel「CLEAN」関数の使い方 – 初級者向け解説
Excelの「CLEAN」関数は、文字列内に含まれる制御文字を削除する機能を提供します。引数には対象となる「文字列」を指定します。
制御文字とは、ASCII文字セットに含まれる0x00~0x1Fの範囲の文字で、通常は表示されない文字です。これらの文字が含まれると、ファイルの表示や印刷で問題が発生することがあります。このような場合に、「CLEAN」関数を使用して制御文字を削除することができます。
「CLEAN」関数の書式
=CLEAN(文字列)
引数「文字列」には、制御文字を削除したい文字列を指定します。
「CLEAN」関数の使用例
ここで、制御文字が含まれる文字列の例を見てみましょう。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 文字列 | 結果 |
2 | =CHAR(10)&”こんにちは”&CHAR(13) |
A2セルには、制御文字(改行コード)が挿入された「こんにちは」が入力されています。この文字列から制御文字を削除するには、「CLEAN」関数を使用します。
=B2=CLEAN(A2)
上記の式をB2セルに入力すると、改行コードが削除された「こんにちは」という文字列が得られます。
このように、「CLEAN」関数は、文字列内の制御文字を削除して、表示や印刷に適した形式に変換するのに便利です。