ExcelのWEIBULL.DIST関数の使い方
この記事では、Excelの「WEIBULL.DIST 関数」の使い方について解説します。WEIBULL.DIST関数は、ワイブル分布の確率密度関数や累積分布関数を計算するための関数です。これを使用することで、信頼性分析や耐久性試験などの分析が可能になります。
WEIBULL.DIST関数の構文
WEIBULL.DIST関数の構文は以下の通りです。
WEIBULL.DIST(x, α, β, 関数形式)
ここで、各引数の説明は以下のとおりです。
- x:分布の確率密度関数または累積分布関数を計算する対象となる値。xは正の数値である必要があります。
- α:ワイブル分布の形状パラメータ(スケールパラメータ)。αは正の数値である必要があります。
- β:ワイブル分布の尺度パラメータ(位置パラメータ)。βは正の数値である必要があります。
- 関数形式:関数の形式を指定する論理値。TRUEの場合は累積分布関数、FALSEの場合は確率密度関数を計算します。
WEIBULL.DIST関数の使用例
ここでは、ワイブル分布の確率密度関数と累積分布関数を計算する例を紹介します。
例として、ある製品の寿命がワイブル分布に従っていると仮定し、α=2、β=500のワイブル分布を考えます。寿命が300時間のとき、製品が故障する確率密度関数と累積分布関数を計算してみましょう。
確率密度関数を計算するには、以下の式を使用します。
=WEIBULL.DIST(300, 2, 500, FALSE)
この式を入力すると、約0.0021という値が返ります。これは、寿命が300時間の製品が故障する確率密度です。
次に、累積分布関数を計算するには、以下の式を使用します。
=WEIBULL.DIST(300, 2, 500, TRUE)
この式を入力すると、約0.3293という値が返ります。これは、寿命が300時間までの製品が故障する累積確率です。
まとめ
この記事では、ExcelのWEIBULL.DIST関数の使い方について解説しました。WEIBULL.DIST関数は、ワイブル分布の確率密度関数や累積分布関数を計算するために使用されます。信頼性分析や耐久性試験などの分析が可能になります。関数の構文は、WEIBULL.DIST(x, α, β, 関数形式)で、各引数には正の数値を指定する必要があります。関数形式には、TRUEまたはFALSEを指定して、累積分布関数または確率密度関数を選択します。
分析対象がワイブル分布に従っていると仮定される場合には、WEIBULL.DIST関数を使用して、確率密度関数や累積分布関数を計算することができます。これにより、製品の寿命や故障の確率を分析することが可能になります。