ExcelのTRIMMEAN関数の使い方とサンプル
ExcelのTRIMMEAN関数は、データセットの平均を求める際に、最小値と最大値を除いた部分集合から計算することができます。いわゆるトリム平均を算出します。
この記事では、TRIMMEAN関数の使い方と引数について解説し、簡単なサンプルを用いて実際の計算方法を説明します。
TRIMMEAN関数の構文
TRIMMEAN関数の構文は以下の通りです。
TRIMMEAN(配列, 割合)
引数には以下の値を入力します。
- 配列:平均を計算するデータセットを指定します。
- 割合:除外するデータの割合を指定します。割合は0から1の間の数値で指定し、0を指定するとすべてのデータが含まれ、1を指定するとすべてのデータが除外されます。
引数の詳細
配列
配列は、平均を計算するデータセットを指定します。範囲を指定する際には、セル範囲を直接入力するか、別の関数の結果を指定することができます。
割合
割合は、除外するデータの割合を指定します。例えば、0.1を指定すると、データセットの10%が除外されます。具体的には、データセットの最小値と最大値が除外され、残りのデータから平均が計算されます。
TRIMMEAN関数のサンプル
以下の表を使って、TRIMMEAN関数の使い方を説明します。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 試験の点数 | |
2 | 65 | |
3 | 90 | |
4 | 75 | |
5 | 82 | |
6 | 55 | |
7 | 100 |
上記の表で、最小値と最大値を除外した平均点を計算するには、TRIMMEAN関数を使用します。以下の計算式を使って、除外するデータの割合を10%(0.1)に設定し、B2セルからB7セルまでのデータセットから平均点を求めます。
=TRIMMEAN(B2:B7, 0.1)
この計算式を使うと、最小値(55)と最大値(100)が除外され、残りのデータセット(65, 75, 82, 90)から平均値が計算されます。その結果、77.8という値が返ります。
まとめ
TRIMMEAN関数は、データセットの平均を計算する際に、最小値と最大値を除いた部分集合から計算することができます。これにより、外れ値の影響を受けにくい平均値を求めることができます。構文は「TRIMMEAN(配列, 割合)」で、引数にはデータセットと除外するデータの割合を指定します。割合は0から1の間の数値で指定し、0を指定するとすべてのデータが含まれ、1を指定するとすべてのデータが除外されます。初級者でも理解しやすいように、実際のサンプルを用いて解説しました。