TREND関数の詳細解説(Excel)

Excel TREND関数の使い方

ExcelのTREND関数は、既知のデータをもとに線形回帰を行い、新しいxの値に対応するyの予測値を求める関数です。この記事では、TREND関数の使い方と引数の説明、簡単なサンプルを紹介します。

TREND関数の構文

TREND関数の構文は以下の通りです。

TREND(既知のy, [既知のx], [新しいx], [定数])

引数の説明

  1. 既知のy:線形回帰を行うためのyの値の範囲を指定します。この範囲には、数値または数値を含むセル参照を入力します。
  2. [既知のx](オプション):線形回帰を行うためのxの値の範囲を指定します。この範囲には、数値または数値を含むセル参照を入力します。省略した場合、1から始まる連続した整数が使用されます。
  3. [新しいx](オプション):予測値を求めるための新しいxの値の範囲を指定します。この範囲には、数値または数値を含むセル参照を入力します。省略した場合、既知のxと同じ値が使用されます。
  4. [定数](オプション):回帰直線の切片を計算するかどうかを指定します。TRUEを指定すると切片を計算し、FALSEを指定すると切片を0に固定します。省略した場合、TRUEが使用されます。

TREND関数のサンプル

以下の表は、ある商品の売上データを示しています。月(x)と売上(y)の関係をもとに、未来の売上を予測したいとします。

AB
1売上
21100
32120
43150
54180
65210

このデータをもとに、6ヶ月後の売上を予測してみましょう。

=TREND(B2:B6, A2:A6, 6)

上記の式を使ってTREND関数を計算すると、6ヶ月後の売上予測値が返されます。この例では、240という値が返ります。

定数を指定した場合のサンプル

先ほどの例では、定数を省略して切片を計算しましたが、切片を0に固定して計算してみましょう。以下の式を使います。

=TREND(B2:B6, A2:A6, 6, FALSE)

上記の式を使ってTREND関数を計算すると、切片を0に固定した場合の6ヶ月後の売上予測値が返されます。この例では、228という値が返ります。

まとめ

この記事では、ExcelのTREND関数の使い方、引数の説明、および簡単なサンプルについて説明しました。TREND関数を使うことで、既知のデータから線形回帰を行い、新しいxの値に対応するyの予測値を簡単に求めることができます。引数を変更することで、回帰直線の切片を計算するか固定するかを指定することも可能です。初級者でも簡単に理解できるように、具体的な例を使って説明していますので、ぜひ参考にしてください。