T.INV.2T関数の詳細解説(Excel)

Excel T.INV.2T関数の使い方と解説

ExcelのT.INV.2T関数は、t分布の両側確率からt値を求めるための関数です。統計解析や仮説検定などで使用されることがあります。本記事では、T.INV.2T関数の使い方や引数について解説し、実践的なサンプルもご紹介します。

T.INV.2T関数の構文

T.INV.2T関数の構文は以下のとおりです。

T.INV.2T(確率, 自由度)

それぞれの引数について説明します。

  • 確率:求めたいt値に対応する両側確率を指定します。0から1までの数値を指定できます。
  • 自由度:t分布の自由度を指定します。通常、標本数から1を引いた値が自由度になります。

サンプル:T.INV.2T関数を使って両側確率からt値を求める

ここでは、T.INV.2T関数を使って、ある両側確率に対応するt値を求める例をご紹介します。

例えば、ある学校の生徒が行ったテストの点数が以下の表のようになっているとします。

A
1テストの点数
280
385
490
595

このテストの点数をもとに、平均点±標準偏差の範囲に入る確率が95%(0.95)になるt値を求めたいとします。まず、自由度を求めます。自由度は標本数(この場合は4人)から1を引いた値で、3となります。

次に、T.INV.2T関数を使用して、確率0.95に対応するt値を求めます。このとき、以下のように入力します。

=T.INV.2T(0.95, 3)

これにより、t値が約3.182と求まります。つまり、この学校の生徒が行ったテストの点数において、平均点±標準偏差の範囲に95%の確率で点数が入ることが分かります。

注意点

T.INV.2T関数を使用する際、引数に指定する確率や自由度に不適切な値を入力すると、エラーが発生することがあります。確率は0から1までの範囲内、自由度は正の整数を指定するように注意しましょう。

まとめ

ExcelのT.INV.2T関数は、両側確率からt値を求めることができる関数です。引数に確率と自由度を指定し、構文は「T.INV.2T(確率, 自由度)」のようになります。統計解析や仮説検定で使用されることがあり、初級者にもわかりやすいように解説しました。関数を使う際は、引数の範囲に注意して正確な値を入力しましょう。