Excel STDEVPA関数の使い方
ExcelのSTDEVPA関数は、数値データだけでなく、論理値やテキストデータも含めたデータセット全体の標準偏差を計算するための関数です。この記事では、STDEVPA関数の使い方や引数について、初級者向けに解説していきます。
STDEVPA関数の構文
STDEVPA関数の構文は以下の通りです。
STDEVPA(値 1, [値 2], ...)
引数の説明
- 値 1, [値 2], … : 標準偏差を計算するためのデータセットです。数値、論理値、テキストデータなどが含めることができます。
STDEVPA関数の例
以下の表を使って、STDEVPA関数の使い方を説明します。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 満足度 | 返品 |
2 | 山田 | 5 | FALSE |
3 | 佐々岡 | 3 | TRUE |
4 | 岸川 | 4 | FALSE |
この表では、3人の顧客の満足度と返品情報が記録されています。STDEVPA関数を使って、満足度と返品情報を合わせた標準偏差を計算してみましょう。
=STDEVPA(B2:B4, C2:C4)
この式を実行すると、1.632993161855452という値が返ります。これは、満足度と返品情報を含めたデータ全体の標準偏差を示しています。
注意点
STDEVPA関数を使用する際、以下の点に注意してください。
- 数値以外のデータが含まれる場合、そのデータは特定の値に変換されます。具体的には、論理値のTRUEは1、FALSEは0に変換され、テキストや空白セルは無視されます。
- データセットに異なるデータ型が混在している場合、STDEVPA関数は適切な標準偏差を計算できますが、解釈に注意が必要です。数値データと論理値データを混在させた場合、その標準偏差は直感的に理解しにくい場合があります。
- STDEVPA関数は、数値データのみを対象とした標準偏差を計算する場合には、STDEVP関数を使用することをおすすめします。同様に、数値データと論理値データを対象とした標準偏差を計算する場合には、STDEVPA関数ではなくSTDEVA関数を使用してください。
まとめ
ExcelのSTDEVPA関数は、数値データだけでなく、論理値やテキストデータも含めたデータセット全体の標準偏差を計算するための関数です。構文は「STDEVPA(値 1, [値 2], …)」で、引数には標準偏差を計算するためのデータセットを指定します。STDEVPA関数を使用する際には、データ型の混在や解釈に注意が必要です。