STDEVA関数の詳細解説(Excel)

Excel STDEVA関数の使い方

ExcelのSTDEVA関数は、データセットの標準偏差を計算する際に使用されます。STDEVA関数は、数値だけでなく、論理値やテキストも考慮して計算します。この記事では、STDEVA関数の構文と引数について解説し、具体的な使用例を示していきます。

STDEVA関数の構文

STDEVA(値 1, [値 2], ...)

STDEVA関数には、以下の引数があります。

  • 値 1: 標準偏差を計算する最初のデータ。数値、論理値、テキストなどの形式を取ります。
  • 値 2, …: 標準偏差を計算する追加のデータ。数値、論理値、テキストなどの形式を取ります。最大で254個まで指定できます。

STDEVA関数の使い方

以下に、STDEVA関数を使用した例を示します。

ABC
1名前点数合格
2山田80TRUE
3佐々岡90TRUE
4岸川75FALSE
5鈴木95TRUE

この表から、点数の標準偏差を計算するには、次のような計算式を入力します。

=STDEVA(B2:B5)

この計算式により、約9.02という値が返ります。これは、点数の標準偏差を示しています。また、STDEVA関数は論理値やテキストも考慮するため、次のような計算式を入力することもできます。

=STDEVA(B2:B5,C2:C5)

この計算式により、約42.34という値が返ります。これは、点数と合格情報を含めた標準偏差を示しています。このように、STDEVA関数を使って、数値データだけでなく、論理値やテキストデータも含めた標準偏差を計算することができます。

注意点

STDEVA関数を使用する際、以下の点に注意してください。

  • 数値以外のデータが含まれる場合、そのデータは特定の値に変換されます。具体的には、論理値のTRUEは1、FALSEは0に変換され、テキストや空白セルは無視されます。
  • データが全てテキストや空白セルの場合、STDEVA関数はエラーを返します(#DIV/0!)。これは、標準偏差を計算するための数値データが存在しないことを示しています。
  • STDEVA関数と類似の関数にSTDEV関数やSTDEV.P関数がありますが、これらの関数は数値データのみを扱います。論理値やテキストデータも含めた標準偏差を計算する場合は、STDEVA関数を使用してください。

まとめ

ExcelのSTDEVA関数は、数値データだけでなく、論理値やテキストデータも含めた標準偏差を計算する際に役立ちます。引数には、計算に使用するデータを指定します。注意点として、数値以外のデータは特定の値に変換されること、データが全てテキストや空白セルの場合エラーが返されることが挙げられます。STDEVA関数を使用して、正確で豊富なデータセットから標準偏差を計算しましょう。