STDEV.S関数の詳細解説(Excel)

ExcelのSTDEV.S関数の使い方

この記事では、ExcelのSTDEV.S関数の使い方について詳しく解説していきます。STDEV.S関数は、データの標本標準偏差を計算するための関数で、データ分析や統計解析において重要な役割を果たします。

STDEV.S関数の構文

STDEV.S関数の構文は以下のとおりです。

STDEV.S(数値1, [数値2], ...)

引数には、数値または数値が格納されたセル範囲を指定します。計算結果として、標本標準偏差が返ります。

STDEV.S関数の引数

STDEV.S関数の引数について説明します。

  1. 数値1: 標準偏差を計算するための最初の数値、または数値が格納されたセル範囲を指定します。
  2. 数値2: 標準偏差を計算するための追加の数値、または数値が格納されたセル範囲を指定します。任意で指定でき、最大で254個の数値またはセル範囲を指定できます。

STDEV.S関数の使い方の例

以下に、STDEV.S関数を使って標本標準偏差を計算する例を示します。

例1: 数値を直接指定する場合

STDEV.S関数を使って、以下の数値の標本標準偏差を計算してみます。

10, 20, 30, 40, 50

次のような計算式を入力すると、標本標準偏差が計算されます。

=STDEV.S(10, 20, 30, 40, 50)

この計算式により、約15.81という値が返ります。これは、数値の標本標準偏差を示しています。

例2: セル範囲を指定する場合

次に、以下のようなテストの点数が記録された表から、標本標準偏差を計算してみます。

AB
1生徒名点数
2山田80
3佐々岡90
4岸川75
5鈴木95
6田中85

この表から、点数の標本標準偏差を計算するには、次のような計算式を入力します。

=STDEV.S(B2:B6)

この計算式により、約8.32という値が返ります。これは、点数の標本標準偏差を示しています。

まとめ

ExcelのSTDEV.S関数は、データの標本標準偏差を計算するのに役立ちます。構文はシンプルで、数値または数値が格納されたセル範囲を指定するだけで計算が可能です。データ分析や統計解析において、STDEV.S関数は非常に有用なツールです。