STDEV.P関数の詳細解説(Excel)

ExcelのSTDEV.P関数の使い方

ExcelのSTDEV.P関数は、データの母集団標準偏差を計算するための関数です。標準偏差は、データのばらつきや変動を測るために使われる指標で、データ分析や統計解析において重要な役割を果たします。この記事では、STDEV.P関数の使い方や注意点について詳しく解説します。

STDEV.P関数の構文

STDEV.P関数の構文は以下の通りです。

STDEV.P(数値1, [数値2], ...)

引数には以下のものを指定します。

  • 数値1:標準偏差を計算する最初の数値、または数値が格納されているセルの範囲。
  • [数値2]:標準偏差を計算する追加の数値、または数値が格納されているセルの範囲。この引数はオプションで、最大で253個まで指定できます。

STDEV.P関数の使い方

以下に、STDEV.P関数の使い方について、具体的な例を示します。

次の表は、あるクラスの生徒5人のテストの点数が記録されています。

ABC
1名前性別点数
2山田80
3佐々岡90
4岸川85
5田中95
6渡辺75

この表の点数の母集団標準偏差を計算するには、STDEV.P関数を使用して以下のように入力します。

=STDEV.P(C2:C6)

すると、点数の母集団標準偏差が約7.07という値が返ります。これは、生徒たちのテストの点数のばらつきを示しています。

注意点

STDEV.P関数を使用する際には、以下の点に注意してください。

  1. 引数に空白セルや文字列が含まれている場合、それらは無視されます。
  2. データが母集団ではなく標本である場合、STDEV.S関数を使用して標本標準偏差を計算することが推奨されます。
  3. STDEV.P関数は、数値データの標準偏差のみを計算できます。日付や時刻の標準偏差を計算する場合は、数値に変換してから計算してください。

まとめ

この記事では、ExcelのSTDEV.P関数の使い方について解説しました。STDEV.P関数は、データの母集団標準偏差を計算するための関数で、データ分析や統計解析において重要な役割を果たします。引数には数値または数値が格納されたセル範囲を指定し、計算結果として母集団標準偏差が返ります。データが標本である場合には、STDEV.S関数を使用して標本標準偏差を計算することが推奨されます。