ExcelのSTANDARDIZE関数の使い方
ExcelのSTANDARDIZE関数は、データを標準化するための関数です。標準化とは、データの平均を0、標準偏差を1にする処理のことで、データ分析や統計解析でよく使用されます。この記事では、STANDARDIZE関数の使い方を解説します。
STANDARDIZE関数の構文
STANDARDIZE関数の構文は以下のとおりです。
STANDARDIZE(x, 平均, 標準偏差)
引数の説明
- x:標準化したい値
- 平均:データの平均値
- 標準偏差:データの標準偏差
STANDARDIZE関数は、与えられた値xを、指定された平均と標準偏差をもとに標準化した値を返します。
STANDARDIZE関数の使用例
以下に、STANDARDIZE関数の使用例を示します。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 点数 | 生徒 |
2 | 80 | 山田 |
3 | 90 | 佐々岡 |
4 | 70 | 岸川 |
この表で、点数の平均値と標準偏差を求めます。
= AVERAGE(A2:A4) で、平均値は 80 です。 = STDEV.P(A2:A4) で、標準偏差は 10 です。
STANDARDIZE関数を使って、山田さんの点数を標準化します。
= STANDARDIZE(A2, 80, 10)
この式を実行すると、結果として「0」が返されます。山田さんの点数は平均値と同じであるため、標準化した値は0になります。
注意点
- 標準偏差に0や負の値を指定すると、#DIV/0! エラーが表示されます。標準偏差は必ず正の値を指定してください。
- 平均値や標準偏差を求める際に、データが空白やエラー値を含んでいると、正確な結果が得られない場合があります。データの整理や前処理が必要になる場合があります。
まとめ
ExcelのSTANDARDIZE関数は、データを標準化するための便利な関数です。標準化はデータ分析や統計解析で重要な処理であり、異なる尺度のデータを比較しやすくするためにも役立ちます。この記事で紹介した使い方や注意点を参考に、STANDARDIZE関数を活用してデータ解析を行いましょう。